▲2018年11月におけるインドネシアでのリングア植林地の訪問
重厚感のあるマーブル模様が美しいアルビジア(学名:Albizia Procera)は、インドから北オーストラリアにかけて生息しています。アルビジアは160 以上ある熱帯または亜熱帯種の属名で、18 世紀中頃にこの属の一種を初めてヨーロッパに紹介したイタリア・フィレンツェの貴族フィリッポ・デッリ・アルビツィ(伊:Filippo degli Albizzi)に由来します。適度な堅さや弾力性があるため、家具や建材などに重用されるアルビジアですが、茶園やコーヒー・ココア農園の緑陰樹や土地の境界樹木として栽培されるなど、その用途は多岐に渡ります。
リングアは、熱帯アジアや、オーストラリア北部、アフリカに渡り広く分布しています。「ビルマネム(合歓)」という和名を持つリングアは、初夏に花を咲かせたあと、種を実らせた枝先の大きな莢(さや)が風に揺られ、にぎやかな音を奏でることから「Woman's Tongue Tree(女性の舌= 会話好きの女性)」という云い名がついています。16 〜17 世紀、オランダ人がカリンの苗をインドネシア・マルク諸島にて植林をしたことがリングアの起源だとされています。日本では、明治43 年(1910 年)に台湾から沖縄に輸入され、それ以降、沖縄や九州地方を中心に公園や駐車場の緑陰樹や街路樹として利用されています。
東南アジアから太平洋地域一帯に広く分布し、西はマダガスカル島、東はサモア島に及んで生息しています。日本では「太平洋鉄木」とも呼ばれ、重硬で耐久性に優れているのが特徴です。また防腐性にも優れシロアリにも強いため、構造材として使用されることも多く、オーストラリアなどではデッキ材として人気があります。南太平洋の島国フィジーでは神話にも登場する神聖な木として有名で、フィジーの伝統や文化には欠かすことのできない存在です。
世界三大銘木のひとつであるチークを210mm 巾の超幅広のフローリングに仕立てました。無垢木材ならではの美しい木目を存分に愉しむことができます。幅広ならではの迫力があり、住宅のみならず広い空間にも最適です。
世界中で珍重されてきたチークですが、1960 年代から天然林の枯渇が問題視されるようになり、天然林保護の観点からも盛んに各地で植林が行われてきました。チークの植林が本格的になったのは1960 年代以降ですが、インドネシアでは100 年以上も前から計画的に植林が行われてきました。
当社ではインドネシアで植林されたチークを使用しています。適切に管理された森林から生産された、環境への負荷が少ない良質なチークをお届けします。