今回は無垢材選びの重要なポイントのひとつである木目についてご紹介します。
木目とは、木材の表面に現れる模様のことを指します。たとえ同じ木を製材しても、場所によってさまざまな木目が現れます。その唯一無二の個性は、まるで“自然が描いたアート”のようでもあります。
室内空間において広い面積を占める床、壁、天井などに無垢材を使用する場合、木目の表情によって空間全体の印象が決まると言っても過言ではありません。
マルホンではスギやヒノキなどの針葉樹からナラやタモなどの広葉樹まで、約40種類の樹種を幅広く取り揃えています。
それぞれの樹種には、無垢材ならではの個性が溢れていますが、実際にどういったものがあるか、比較的個性的な木目が多い広葉樹を軸にみていきましょう。
・木目がはっきりした樹種
*画像クリックで対象樹種の製品一覧が閲覧できます。
広葉樹の中でも環孔材に分類される樹種で、天然木らしい、力強い木目が大きな特徴です。節の有無によって印象は異なりますが、さまざまなインテリアスタイルにマッチします。中でもナチュラルなテイストには特に相性が良いといえるでしょう。
>広葉樹における環孔材と散孔材
https://www.mokuzai.com/Word#pp4
・ほどよい木目
最初にご紹介した、木目がはっきりした樹種と比較すると、ややおだやかな木目をもつ樹種です。 アメリカンブラックチェリーやウォールナット、チークなどは経年変化に特徴があるので、素材本来の色味や特徴と合わせて、経年変化後の色合いもチェックしておくと良いでしょう。
>無垢の木と色味の変化
https://www.mokuzai.com/contents/column/change-in-color/
・木目がおとなしい樹種
広葉樹の中でも散孔材に分類される樹種です。すっきりとした印象になりますが、優しい色ムラや、キラリと光る放射杢が特徴です。空間を明るく見せたい、清潔感や開放感を演出したい場合に最適です。
・すっきりした木目:柾目で仕立てた製品
木目は大きく板目と柾目に分けられます。「木目がはっきりした樹種」でご紹介したようなタケノコのような模様を板目といい、ストライプ模様のようなすっきりとした木目を柾目といいます。通常は板目・柾目は混合して仕立てられますが、柾目のみで仕立てた商品もございます。縦方向にまっすぐ伸びる木目なので、お部屋の印象をすっきりかつシンプルに見せてくれます。
>柾目(まさめ)について
https://www.mokuzai.com/contents/blog/2022-0323/
・すっきりした木目:リボン杢が特徴的な樹種
リボン杢と呼ばれる縞模様が現れる樹種です。縦に伸びる木目は、空間に奥行きを生み出す効果があり、さらに光の反射具合や見る角度によってストライプ模様がキラリと浮かび上がるので、上記の柾目で仕立てた製品と比較すると、より立体感を感じさせます。
>杢について
https://www.mokuzai.com/contents/column/grain/
・個性的な木目:色ムラ・模様
丸太の中心である心材と、外周部に近い辺材の色のコントラストが美しい樹種や、木目そのものが独特な樹種です。無垢だからこそ見られる唯一無二の表情を、余すことなく感じることができ、オリジナリティあふれる空間に。個性的で一見コーディネイトが難しそうですが、意外と他のインテリアを引き立てる効果もあるので、空間全体の引き立て役として、取り入れてみてはいかがでしょうか。
人とは違うこだわりの床材を使いたい!という方にもお勧めです。
いかがでしたでしょうか。
この世にひとつとして同じものがない木目の魅力を感じていただけたでしょうか。
ぜひ家づくりや、素材選びの参考にしてみてください。
また、それぞれの樹種の実物見本は各マルホンショールームでご覧いただけます。
見た目だけでなく、触った時の質感や、堅さなどにも個性がありますので、お近くにお越しの際はぜひショールームにお立ち寄りいただき体感してみてくださいね!