2008.06.04 | 断熱効果
数ある内装用木材の中で、日本人にとって馴染みの深い樹種のひとつであるキリ。そのやさしい風合いが空間を引き立てるのと同時に、優れた特徴により室内環境の向上に大きく貢献します。
学生時代にコンクリートの校舎で過ごした方は、冬場に非常に冷えたという印象をお持ちではないでしょうか。それは気のせいではなく、コンクリートの「冷輻射」が原因。気温が下がって壁や窓などの表面温度が低くなり、体温が奪われてしまう現象で、それによって“冷え”を感じたのです。
しかし、細胞の集合体である木材は、熱を伝えにくい空気をたくさん含んでいるため、住空間に使っても、「冷輻射」が起こりにくく、体が冷えにくいという効果があります。さらに、熱が伝わりにくいということは、保温効果にも優れているため、冷暖房を使った際に、一度保った温度を長時間維持できます。
●優れた断熱効果でCO2排出の削減?!
熱伝導率は内部の空気の量に反比例するため、空気含有量の多い木、つまり比重の軽い木ほど熱伝導率が低く、断熱性が高いといえます。比重0.29のキリは、木材の中でも最も軽い部類に属し、最近の高気密の住宅環境において、キリの断熱性はよりその威力を発揮します。
そのため、キリは木材の中でも、外部の暑さや寒さを抑える効果に優れ、結果的に冷暖房効率が向上、その分、電気使用量や化石燃料のエネルギー消費が少なくなり、広い目でみるとCO2排出の削減につながるかもしれません。
●結露防止に役立つ?!
キリは吸湿効果に優れ、室内の結露防止に役立つほか、タンニンの含有量が多く、カビや虫にも強いことから、押入れやクローゼットボードとしても高い性能を発揮します。
●成長の早いエコロジー素材
かつて、ある地方では女の子が生まれたら庭に桐の木を植える風習がありました。これは、庭に植えた桐で箪笥を作って、娘に嫁入り道具として持たせる、ということで、桐は20年前後で成木になるほど成長の早い木です。成長サイクルの早い桐は、資源再生という観点からも、地球環境にやさしい素材といえます。
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