住宅の内装に黒い無垢材と聞くとあまり一般的ではないようにも感じますが、床材や内装の部材に「黒」を使用することで、他にはない唯一無二の空間を演出することができます。今回のブログでは「黒」の活用方法をご紹介します。
■ウレタンマットブラック塗装
広縁、床板、小上がりといった和室のアクセントとして、無垢材に凹凸のある表面加工と、黒色の着色であるウレタンマットブラック塗装を施した事例です。
焼杉や松煙仕上げといった日本古来の古色のような風合いを、ウレタンマットブラック塗装で演出し、和の空間の中にモダンなエッセンスを与えています。
▼選べる塗装 コーティング塗装
https://www.mokuzai.com/Product/standardcolor_coating
■ボグオーク
数千年という年月地中に埋もれ、長い年月をかけて圧力や熱を受けて炭化したオークを「ボグ(Bog/沼・湿地帯)オーク」と呼びます。オークにはタンニンと呼ばれる成分が含まれており、泥炭に含まれる鉄分やミネラルがタンニンと反応し、少しずつ暗褐色から黒色へと変化してきました。奇跡的な条件が重なり生まれたボグオークは、見つけ出す事、発掘すること、乾燥、加工、そのすべてに手間がかかる“世界で最も希少な木材”です。マルホンでは、そのボグオークを表面材(3㎜)に使用した挽板フローリングと、テーブルやカウンターに汎用できる一枚板をご用意しています。
人工的に作り出された色合いではない、濃淡を感じる唯一無二の深い黒色は、床全面に使用しても決して重すぎる印象を与えません。異素材とのコラボレーションもお楽しみいただけます。ただし、希少さゆえに定期的に入荷するようなものではないため、とりわけ大迫力の一枚板などは運命の出会いを感じていただけるかもしれません。浜松のマルホン本社ショールームにてご覧いただくことができます。
※10月4日現在大阪ショールームにて展示中です。
▼ボグオークー自然が創り出す代物ー
https://www.mokuzai.com/contents/column/ボグオーク/
■ヨーロピアンオーク草木染マスハナ737
一般的な着色剤である化学染料や有機顔料、無機顔料では再現できない、木目など無垢木材本来の質感を活かした塗装である草木染。中でもマスハナ737は、前述のボグオークの風合いを演出した色合いです。ヨーロピアンオークやナラに染色を行いますので、なかなか入手の難しいボグオーク“世界で最も希少な木材”と比べ、安定的にご案内することが可能です。オークのワイルドな木柄と、深い墨色の色合いをお楽しみいただけます。
▼草木染フローリングの魅力
https://www.mokuzai.com/contents/column/草木染フローリングの魅力/
アイデア次第で、現代建築でも古民家改修などでも、マッチする「黒」。
床材全面はもちろん、空間の片隅にアクセントとしても取り入れてみてはいかがでしょうか。