表面加工とは、別名「なぐり」とも呼ばれる、日本の伝統的な建築技術です。
表面を削って凸凹をつけるこの加工は厚みのある無垢材だからこその楽しみ方です。
今回のブログでは、「床×表面加工」はもちろん「壁×表面加工」など、インテリアのアクセントにオススメの施工例をご紹介いたします。
■床:ヨーロピアンオーク×スプーンカット
150mmという幅の広いヨーロピアンオークのフローリング全面にスプーンカットを施した、贅沢な事例です。
ランダムな加工が足裏に心地よいリズムを感じさせます。
縦に並んだフローリングの間に、一定間隔で横向きの板を張る「韓国張り」という仕上げ方をしています。
朝鮮半島の古い民家や寺院などに見られるこの張り方をスプーンカットと組み合わせると、整然と落ち着いた中にも柔らかい雰囲気を感じますね。
■壁:ヨーロピアンオーク×チョウナ
ヨーロピアンオークにチョウナ加工を施した素材を壁面にご採用いただきました。
光との組み合わせにより、空間に柔らかな陰影を魅せ、昼と夜の表情の違いを楽しむことができます。
インテリアの調和を取りながらも、アクセントが効いていますね。
床と比べて触れることの少ない壁面はお手入れの負担も少なく、気軽に無垢材を取り入れていただくことができるのも魅力です。
■階段:ホワイトオーク×ハンドスプレイプ
ホワイトオークの階段踏み板にハンドスクレイプ加工を施しました。
ハンドスプレイプ加工は、木目方向に削る加工のため穏やかでやさしい表情をつくりあげます。
そんな穏やかな表情とは一転、ほどよい刺激が気持ちのよい踏み心地です。
表面加工を施すことで滑り止めの効果も期待できるという利点もあり、階段と表面加工の組み合わせはおすすめです。
■地板:サペリ×ツキノミ
高級感のある赤褐色と「リボン杢」と呼ばれるストライプ模様が特徴のサペリにツキノミ加工を施した和室の地板です。
日本の伝統技術である表面加工は、和室との相性がとてもよいです。
細やかなツキノミ模様がモダンな雰囲気の和室と調和し、洋風のインテリアアイテムもしっくりと馴染んでいます。
いかがでしたでしょうか?
お好きな木にお好きな加工を施し、唯一無二の空間を楽しんでみてください。
▼表面加工について
https://www.mokuzai.com/Notice/surfacetreatment
マルホンの各ショールームでは、さまざまな表面加工をご覧いただくことができます。
それぞれの加工の踏み心地を体感していただけますので、是非ご来場ください。