フローリングと一口に言ってもその種類は様々。
無垢フローリングもあれば、合板のフローリングもあり、素材、厚み、長さ、巾…など、いろんな視点から選ぶことができます。
今回は、単層フローリングと複合フローリングの違いについて、説明します。
フローリングの種類は大きく分けて、単層フローリングと複合フローリングの2種に分けられます。
その形によって、仕上がりにも違いが生まれます。
【単層タイプ】
厚み一枚の板に実加工を施したもの。板材1本1本がバラバラになっているため、施工には若干の手間がかかりますが、木そのものを使用しているダイナミックさが生まれ、意匠性が高いのが特徴です。自然素材ならではの表情を楽しむことができます。無垢フローリングはこの単層タイプに当てはまります。
【複合タイプ】
合板などの基材の表面に単板を張ったもののこと。突板などの合板フロアーが当てはまります。長方形の合板に1本ずつ板を張ったように溝が彫られており、パネル状の合板を張っていくため、メリットとして施工性の高さが挙げられます。一方で、目地が浅く、パネルの大きさで区切られてしまうので、深みを感じることができません。
それぞれの違いを断面・平面の画像を使って比べてみましょう。
◆断面
▼単層タイプ
▼複合タイプ
単層タイプは厚み方向につなぎ目がなく、1本の丸太から切り出しています。
それに対して、複合タイプは合板などの基材の表面に単板を張っているので、断面を見ると、いくつもの層が重なっています。
◆平面
単層タイプは、巾、長さともにつなぎ目がなく、一枚一枚バラバラになっています。
一方で、複合タイプは長方形の合板に溝が掘られており、パネル状になっています。
下の画像のように、単層タイプはつなぎ目が揃うことがなく、素材感を楽しむことができます。
それに対して複合タイプはパネル同士のつなぎ目の部分がライン状に揃ってくるので、均一な仕上がりになります。
いかがでしたでしょうか。
普段、何気なく触れているフローリングですが、実はこんな違いがあるのです。
ちょっと意識して見てみると面白いかもしれません。