無垢木材を使用する際には必ず「塗装」を施します。
「塗装」には汚れや傷から無垢木材を保護したり、素材の色や木目を引き出しより美しくするという役割があります。
無垢木材を使用する上で、塗装を施すということはとても重要です。
塗装の種類は、大きく分けて「浸透性塗装」と「コーティング系塗装」の2種類です。
今回は、2種類の塗装の特徴についてご紹介します。
①浸透性塗装
塗料を木材に浸透させる塗装のことで、表面に硬い塗膜を形成しないため、木の質感を活かすことができます。
木肌が直接出ているため、コーティング系と比較すると汚れやキズが付きやすく、お水拭きでのお手入れはできるだけ避けていただく必要があります。
キズや汚れは付きやすいですが、万が一傷や汚れが付いた時には、ご自身での補修が可能です。(詳しい補修方法はこちら)
木の手触りや質感を重視したい方や使い込むほどに味になるものがご希望の方、傷や汚れをご自身で補修したいという方には、この浸透性塗装がおすすめです。
②コーティング系塗装
木材の表面にウレタン樹脂などの硬い塗膜をつくる塗装のこと。
表面を硬い塗膜でコーティングしているため、木肌に直接触れることができません。
そのため、つるっとした手触りになります。
一方で、表面を硬い塗膜で覆っているぶん、傷や汚れに強いというメリットがあります。
ただし、万が一傷や汚れが付いた時には、ご自身での補修はむずかしいです。
汚れがつきにくいものがご希望の方や、お手洗いなどの水回りにご検討されている方には、コーティング系塗料がおすすめです。
塗装の違いによって、その後のお手入れ方法や、木の経年変化の仕方も変わってきます。
ですので、「塗装を選ぶ」ということは、「木の種類を選ぶ」ということと同じくらい大事なことなのです。
ご使用場所やご自身のライフスタイルに合わせてお選びいただければと思います。
より詳しい塗装選びのポイントは、「無垢木材の選び方」ページ内、「4.塗装を選ぶ」の「塗装の種類と特徴について」にてご紹介しております。
ぜひご覧ください!
それぞれの塗装のお手入れ方法は下記をご参照ください。
▼無垢フローリングのお手入れ方法 ~浸透性塗料編~
▼無垢フローリングのお手入れ方法 ~コーティング系塗装編~