今日から4月。
新年度のスタートですね。
年末に大掃除をしたはずなのに、床材をよくよく見るとこんな傷はありませんか?
お子様が走らせたミニカーの傷…、
ペットの爪跡のようなひっかき傷…、
ダイニングテーブルの椅子で付いた細かい傷…、
重たい家具を移動させた際にできていたへこみ傷…、
ハサミを落としてできた小さな三角形のえぐられたような傷…!
植物オイルや蜜蝋といった自然由来の浸透性塗料を施した無垢フローリングであれば、多少の傷であれば味わいになるのであまり心配はいりません。とは言え、もしもその傷が気になり、「取りたい」と思ったら…自分自身で補修できるのも、浸透性塗料を施した無垢フローリングの魅力なのです。
今回のブログでは、前述の傷に合わせた補修方法をお伝え致します!
※浸透性塗料で仕上げた挽板フローロングも同様に補修することができます。
【細かく付いた擦り傷】
▲擦り傷の付いた材面
上の写真のようなミニカーを走らせたような傷や、ペットの爪でひっかいたような傷、椅子の出し引きなどで付いたような傷…無垢材の表面上にできた浅い傷であれば、サンドペーパー(紙やすり)でアッという間に補修ができます。
↓ご用意していただくのはこちら
▲スタイロフォーム、サンドペーパー、塗料
右から浸透性塗料(初回に施しているものと同様のもの。写真はArbor植物オイル)、サンドペーパー(180番と240番)、土台となる角材(写真はスタイロフォーム)の3種類です。
いずれもホームセンターなどでご用意していただけます。土台の角材は堅めのスポンジや大きな消しゴムなどでも代用可能です。
▲角材は材面に平行に
まずは目の粗い180番のサンドペーパーを角材に巻き付け、傷の付いた材面の木目に沿うようにサンディングしていきます。
角材を斜めにせず、上の写真のように材に対し平行にするのがポイントです。
▲傷の部分をサンディング
傷の部分だけ集中的に削るのではなく、少し大きな面をサンディングするように意識しましょう。
上の写真のようにほかのピースが傷付かないようにマスキングテープで保護をすると美しく仕上がります。
180番のサンドペーパーでだいたいの傷が取れたら、次に番手を240番に変え、同じ手順でサンディングをしていきます。
この時もやや広範囲にグラデーションを描くようにおこなうときれいに仕上がります。
無垢フローリングを使用し始めてから年月が経っている場合は、240番の後に320番を加えていただくのも良い方法です。
というのも、無垢フローリングは年月が経つと、材面が摩耗され自然な艶が出てきます。
そのため、240番でサンディングしただけだと、周り(サンディングをしていない部分)と比べ艶感が足りなく感じる場合があります。
その場合は、320番、400番とより目の細かいサンドペーパーを使用し、周りの艶感と合わせることで、より美しく仕上げることができます。
最後のサンディングで整えた無垢材は、何も塗装を施していない無塗装の状態。初回に施されていた塗料と同じもので再塗装をしましょう。
写真はArbor植物オイルです。
▲Arbor植物オイルを塗装
ウエス(使い古したタオルや着古したTシャツなどでOK)を用意し、ウエスに塗料をなじませたら、材へ塗り込んでいきます。
塗り込んだらその後しっかり乾拭きをします。
特に時間をおく必要はないので、すぐに乾拭きしていただいて構いません。
最後にマスキングテープを剥がしたら終了です。
▲擦り傷の取れた材面
ご覧ください!
最初に付いていた細かい傷がきれいになっているのがお分かりいただけますでしょうか。
Arbor蜜蝋樹脂ワックス、Arbor針葉樹白木用オイルワックス、Arborドライワックスであれば、補修方法は同様です。
サンディングをする時間がないときは、傷の付いてしまった部分に塗料を薄く塗り込むだけでも目立ちにくくなります。
ぜひトライしてみてください。
来週のブログでは、へこみ傷、三角形にえぐられた傷の補修方法をお伝えします!
本社・東京・福岡のマルホンショールームでは、メンテナンス方法のご案内も可能です。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。