自然の恵みを活かして木を染め上げた、マルホンオリジナルの草木染フローリング。
今回は草木染[マスハナ]フローリングの経年変化をご紹介いたします。
グレーがかった淡い青色のことを、日本の伝統色で「舛花(マスハナ)」色と呼びます。江戸時代、歌舞伎役者である五代目市川団十郎がこの色を好んで使用していたことから、市川家の家紋「三舛」にちなんで舛花色と名づけられ、世間の人々からも好まれてきました。
オークが本来持っている“タンニン”という成分を利用して染めた色が、この色に近いことから、当社ではこの色を「マスハナ」と呼びます。
こちらのマスハナは、GR735、GR736、GR737の3色をご用意しております。
マスハナ色の草木染を施したヨーロピアンオークの木では、どのような色の変化が起こるでしょうか。
これからご紹介する画像は、下の写真のように、実際のカットサンプルを日当たりの良い窓辺に置き、およそ10ヵ月後に表情の変化を確認したものです。
無垢材の経年変化は紫外線によって起こります。カットサンプルの半分をあらかじめアルミ箔で覆い、紫外線が当たる部分と当たらない部分を作ることで、経年変化前後の表情を比較できるサンプルを作成しました。
まずは、グレージュのようなマスハナGR735の色の変化です。全体的に淡く、より使い込んだ古木のような風合いが深まりました。
次に、グレイッシュな色味のGR736の色の変化です。木目がはっきりと現れ、木に色がなじんだ印象です。
最後に一番色の濃い、GR737の色の変化です。前述の2つの色と同様に古木の風合いが深まる印象です。
いかがでしたでしょうか。
草木染を施したヨーロピアンオークの色味はどれも時間とともに、基材のオークの経年変化の影響も受けながら使い込んだような古木のような表情へと変化していきました。
ぜひ実物をご覧に、ショールームへお越しください。
※今回ご紹介したものは、日当たりの良い窓辺にサンプルを置き、確認したものです。日照条件などが異なる場合、変化の様子やスピードなどが異なる場合もございます。