現代の住宅では、洋室で欧米のインテリアスタイルが主流となっていますが、
「やっぱり和室が落ち着く」「お部屋の空間に和を取り入れたい」という方も少なくないのではないでしょうか。
古来、日本の住まいは自然との調和を基として作られてきました。
木や和紙、イ草という自然素材を使った、障子や畳などの和を感じる室内のエレメントは、どこか懐かしく、ほっとする居心地の良い「和の空間」を生み出します。
そして、無垢材はもちろん自然素材そのもの。「和の空間」との相性が良いことは言うまでもありません。
今回は床の間のある本格的な和室から、現代的でスタイリッシュな和モダンのお部屋まで、「和の空間」を演出する無垢材の施工事例をご紹介します。
はじめにご紹介するのは、和を感じる代表的な無垢材である、スギとヒノキです。
古くより日本の木造建築に重宝されており、われわれ日本人にとって馴染み深く、親しみがある樹種です。
やわらかいため足触りが良くあたたかみのあるスギは、この事例のように、素足で過ごす寝室にもおすすめ。
ベッドと障子という和洋が混在している中で、スギのフローリングがマッチしています。
和室の天井に使用した、スギのパネリングは、節が入らないグレードで、白木の美しさと合わせて上品な印象を与えています。
心地よい香りが特徴のヒノキ。高級感ある無節の表情は、格式高い檜舞台そのものです。
つづいて和室に欠かせない、畳との相性を見てみましょう。
畳周りの板張りに、表面加工を施した無垢材を使用しています。シンプルな和室に凹凸の陰影がアクセントを加えます。
▼選べる表面加工
https://www.mokuzai.com/Product/surface
こちらは、ソファーやローテーブルといったモダンな家具と障子という組み合わせに、タモのフローリングを合わせた、明るい和モダンの空間です。
タモの流れるような木目と障子から注ぐやわらかな光が調和し、優しい印象に仕上がっています。
最後に、格子です。
和風建築の伝統的なデザインである、格子。
空間のアクセントにもなり、目隠しや採光、通風という機能的な役割を果たしてくれます。
いかがでしたでしょうか。
無垢材を取り入れることで、「和の空間」ならではの落ち着きが得られるだけでなく、自然素材とともに季節のうつろいを愉しみ、快適に過ごすことができるのではないでしょうか。
心地よい空間づくりのイメージに、ぜひご参考になさってください。