今回は「クク」の経年変化をご紹介します。
聞きなれない“クク”という名前。
いったいどんな木だろう?と思われる方も多いのではないでしょうか。
ククは、別名ユーラシアンチーク、ブラックウッドなどと呼ばれ、非常に細かい木目が特徴的な木です。見た目の美しさが重宝され、家具などの化粧材にも使用されます。
堅さもあるので、耐久性の求められる場所のフローリングとしてもおすすめです。
深いダークブラウンの色味はウォールナットにも似ています。
これからご紹介する画像は、下の写真のように、カットサンプルを日当たりの良い窓辺に置き、およそ4ヵ月後に表情の変化を確認したものです。
無垢材の経年変化は紫外線によって起こります。
カットサンプルの半分をあらかじめアルミ箔で覆い、紫外線が当たる部分と当たらない部分を作ることで、経年変化前後の表情を比較できるようにしました。
さて、ククはどんな色へと変化するでしょうか。
濃いダークブラウン色が特徴的なククですが、その中には、色の濃い部分と明るい部分が混在しています。
そして、色が濃い部分と明るい部分とでは違った色の変化が見られました。
■経年変化 – 色の濃い部分
まずは、ククの色が濃い部分の変化です。
4ヵ月経過後、色はさらに深く濃いダークブラウンへと変化しました。
もともと色の濃い木は、時間の経過とともに明るい色へと変化するものが多いのですが、ククはさらに濃くなります。
ただし、さらに日当たりの良い場所で時間を重ねると、次第に色が明るくなるとも言われています。
■経年変化 – 色の明るい部分
そしてこちらが、ククの明るい部分の色の変化です。
黄褐色の表情は、4ヵ月経過後、黄味が弱くなりブラウン系の色相へと変化しました。
色の明るい部分と濃い部分のコントラストもはっきりした印象です。
移ろいゆく時間とともに様々な表情へ変化するクク無垢フローリング。
実際のククの表情をご覧に、ぜひマルホンのショールームへお越しください。
※今回ご紹介したものは、日当たりの良い窓辺にサンプルを置き、確認したものです。日照条件などが異なる場合、変化の様子やスピードなどが異なる場合もございます。