早いもので今年も桜の見頃は終わりを迎えました。みなさまはお花見を楽しまれましたか?
名残惜しくもありますが、若草の緑がみずみずしい季節の訪れに足取りも軽くなりますね。
さて今回は、春の風物詩「桜」にちなんで桜材をご紹介いたします。
今年の桜を思い出しながらぜひ最後までご覧くださいね!
まずは国産ヤマザクラの無垢フローリング。
別名「本桜」とも呼ばれるヤマザクラは、きめ細かな材質とほんのり赤味がかった上品な色合いが人気の樹種です。堅すぎず柔らかすぎない材質は緻密な加工にも向いており、浮世絵の版木や和菓子の型などにも用いられてきました。フローリングとして使用すると、ひやっとした冷たさを感じにくく、また、傷に対しても適度に耐性があると言えます。年々色艶が増していきますので、3年後、5年後、10年後とこれからの暮らしが楽しみになる無垢フローリングです。
つづいてこちらは北米の桜の木、アメリカンブラックチェリーの無垢フローリングです。
私たちの食卓でもおなじみのアメリカンチェリーの実が成るこちらの木は、日本のヤマザクラ同様、経年で美しい変化を遂げます。世界三大銘木のひとつ、マホガニーにもよく似た深みのある表情が世界中で愛されており、家具や建築用材をはじめ、ざまざまな用途に使用されています。
主張しすぎない穏やかな木目をもつヤマザクラとアメリカンブラックチェリーは様々なテイストのインテリアとマッチします。
リビング・ダイニングにはもちろんですが、まるで桜の花のような風情のある表情は畳や障子ともよくなじみ、床の間や広縁などへの使用もおすすめです。表面加工を加えると凹凸による陰影が加わり、より一層表情豊かになりますね。
また、ヤマザクラとアメリカンブラックチェリーは経年による色の変化が比較的大きな樹種です。
特に施工後1〜2年は色の変化のスピードが速いため、植木鉢やラグなどの跡が残ってしまうことがありますのでご注意ください。
跡がついてしまった場合には、植木鉢やラグなどを取り除くことで徐々になじんでいきますのでご安心くださいね。
浸透性塗装で仕上げたフローリングの場合は、日焼けによる色の差を紙やすりで削ってなじませることも可能です。
詳しくはこちらをご覧ください
https://www.mokuzai.com/contents/column/change-in-color/
最後に一際明るくナチュラルな表情が人気のカバザクラをご紹介します。
カバザクラは実際にはカバノキ科に属する樹木ですが、穏やかな木目となめらかな材質がヤマザクラなどに似ていることから「桜材」と呼ばれることがあります。グレードによって異なる表情を楽しめるのも魅力の一つです。
まるでシルクのようななめらかな木肌と、艶感のある美しい表情を持つ「桜材」。
マルホンショールームでは各樹種のサンプルをご用意していますので、ぜひ実物に触れてみてくださいね!
桜材についてはこちらでも詳しくご紹介しています。
▼桜材 ―時とともに深まる味わい―【704 号】
https://www.mokuzai.com/contents/column/cherry/