今回は、スギ の経年変化をご紹介します。
日本人にとって古くから馴染み深いスギは、その温もりや心地良い香りなどにより、根強い人気があります。空気層が厚く、保温性、断熱性に優れているため、人の体温を奪いません。この空気層はクッションの役割も果たすため、身体にかかる負担を軽減してくれます。
スギの丸太は、中心部分(赤身)と外側部分(白身)で色味が異なります。
赤身部分は耐久性があり、フィトンチッドという成分を多く含むため、抗菌作用もあります。
白身部分は、緻密な年輪が魅力的で美しく、赤味に比べ吸湿効果が高い部分です。
スギの赤身、白身の表情はどのように変化していくでしょうか。
これからご紹介する画像は、下の写真のように、スギのカットサンプルを日当たりの良い窓辺に置き、表情の変化を確認したものです。
無垢材の色の変化は、光の影響が大きいと言われています。
カットサンプルの半分をあらかじめアルミ箔で覆い、外光が当たる部分と当たらない部分を作ることで、経年変化前後の表情を比較しました。
■スギの経年変化
スギの赤身の部分は、1年経過後、赤味が抜けグレーがかったブラウンへと変化しました。
スギの白身の部分は、1年経過後、黄味を帯びながら全体的に濃い色へと変化しました。
また、こちらは「日本三大人工美林」のひとつとして名高い静岡の天竜スギの変化です。
赤味が抜け、少し黄味が増した色味です。埋木部分は黒っぽい色から明るく変化し、全体の色となじんだ印象です。
いかがでしたでしょうか。
実際の無垢フローリングの表情は、マルホンのショールームでご確認いただけます。
ぜひお近くのショールームへお越しください。
※今回ご紹介したものは、日当たりの良い窓辺にサンプルを置き、確認したものです。日照条件などが異なる場合、変化の様子やスピードなどが異なる場合もございます。