近年、主流となっている幅広フローリング。
一般的に120mm巾~を幅広フローリングと呼ぶことが多いですが、今回のブログでは、200mm巾を超える、マルホン最大級の幅広無垢フローリング、2トップを紹介します。
マルホンでは、一番細幅のフローリングで35mm、一番広い幅のもので210mmと、樹種にもよりますが、ラインナップを様々にご用意しています。
▼無垢フローリングの選び方 ―サイズで選ぶ 巾について―
https://www.mokuzai.com/contents/blog/2020-1028/
フローリングの幅が広くなるほど、無垢ならではの木目の表情や、ゆったりとした存在感を味わうことができます。
ですが、実は、幅広の無垢フローリングを製品として皆様へお出しすることは、とても難しいことなのです。
そもそも、幅の広いフローリングは、一本の丸太から限られた量しか生産できないため、材料を確保すること自体が難しく、希少価値があります。
その上さらに、幅広の無垢フローリングを扱うことが難しい一番の理由が、無垢ならではの「調湿作用」による「動き」にあります。
無垢材は、湿度の高い時期に空間の余分な湿気を吸収して膨らみ、乾燥した時期は木の中に含まれている水分を放出して縮む、息をするような「調湿作用」があるのですが、季節に応じて膨張収縮の「動き」を伴います。
無垢材の幅が広くなるほど、その「動き」は比例して大きくなり、反ったり割れたりといったリスクが生じやすくなるため、幅広の無垢材をフローリングとして扱うことは難しいのです。なお、この「動き」方は樹種によって異なります。
▼ムシムシした湿気を吸ってくれる?!無垢木材の調湿作用と膨張収縮
https://www.mokuzai.com/contents/column/humidity-control/
200mm巾を超えるような幅広フローリングともなると、上記の理由で製品にする難易度が高まり、どんな樹種でもというわけにはいきませんが、マルホンでは水分量(含水率)をしっかり調整すること、樹種によって、厚みを調整することで、リスクを少なくし、安心してお使いいただける製品に仕立てています。
定番人気の樹種である、ヨーロピアンオークも200mm巾の無垢フローリングのご用意があります。
大きなピースの中に、オークのダイナミックな節や色むら、表情豊かな木目が現れ、無垢材らしいナチュラルさを存分に味わうことができます。
板の厚みは、20mm。木口を見ても、その贅沢さを感じます。
世界三大銘木として名高いチークは、210mm巾という迫力のあるサイズに仕立てたフローリングです。
チークの堂々たる存在感が、重厚感のある空間を生み出します。
チーク材特有のゆったりとした木目、時間とともに落ち着いてゆく黒い縞模様を堪能していただけます。
特にチークは寸法安定性の高い樹種なので、18mm厚で210mm巾というスペックが実現しています。
実物をご覧いただくと、きっとその迫力に圧倒されること間違いなしです!
ぜひショールームにて、目の前で幅広フローリングの迫力を感じてみてください。