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2023.07.19 | 製品情報

ハードサイプレス-とても堅い針葉樹-

針のように尖った葉っぱが特徴的な針葉樹は、スギやヒノキをはじめ柔らかい木材が多いため、一般的に“ソフトウッド”と称されます。今回のブログでは、針葉樹でありながら極めて密度が高く、とても堅い樹種…そんなハードサイプレスの魅力についてご紹介いたします。

針葉樹
▲真っすぐに伸びた針葉樹(写真は天竜スギ)

オーストラリアのグレートディバイディング山脈の東部に生育するヒノキ科の針葉樹であるハードサイプレスは、シロアリを寄せ付けない天然成分を持っているため、世界一防蟻性の高い木材と言われています。また、良質な油分を豊富に含んでいるため、水に強いのも特徴です。オイル塗装との相性は抜群で、水のストレスがかかりやすいエリアでも、思いのほか水染みを気にせずご使用いただけます。
「サイプレス」と言えば、アロマオイルを連想される方もいらっしゃるかもしれません。イライラ解消や気管支の不調改善で知られる「サイプレスオイル」ですが、アロマオイルに使用される樹木とマルホンの床材に使用されている樹木とは産地も樹種も異なります。しかしハードサイプレスのオイル成分も、日本のヒノキ材に似た清涼感のある清々しい香りで、防虫効果やリラックス効果が期待できます。

アロマオイル
▲アロマオイルのイメージ(床材はハードサイプレス)

さて、このハードサイプレスですが、マルホンではフローリングと、パネリングの取り扱いがあります。

床材

ハードサイプレスをフローリングにご採用いただいた事例です。
ハードサイプレスは、深みのあるキャメルブラウンカラーが特徴的。入居直後から味わい深い色合いを楽しむことができます。経年による色の変化はそれほど大きくありませんが、少しずつ深みを増していきます。針葉樹らしい存在感のある節が空間のアクセントになっていますね。広葉樹であるハードメープルやオーク、タモなどと同程度の堅い樹種なので、脚の細い家具などでも傷が付きにくく、しっかりとした踏み応えを感じることができます。

天井材

ハードサイプレスを天井にご採用いただいた事例です。
フローリングの色味を抑えつつ、空間に天然木のアクセントを加えたい場合は、天井や壁の一部にハードサイプレスのワイルドな木目をプラスするのはいかがでしょう。グッと温かみのある印象になります。
上記の事例写真はいずれも住宅ですが、堅さと水への耐久性を併せ持つハードサイプレスは、店舗などの土足歩行にも向いている素材と言えるでしょう。

ショールームでは踏み応えを体感したり、清涼感のある香りを試していただくことができます。
ぜひお近くのショールームにお立ち寄りください。

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