2007.09.04 | 広葉樹
アカシアは、マメ科アカシア属の常緑樹の総称で、アフリカ、東南アジア、アメリカと、南北両半球をまたぐ熱帯〜温帯地域に広く分布し、世界中に約600〜1300種あるとされています。同じアカシア属でも種類や生育地域により木材性質、木味は異なります。本製品は、耐久性に優れた東アジア産のアカシア(Acacia confusa) を使用。その木柄はウォールナットに似た濃く深みのある色合いを持ち、材質的にも重厚で高級感が際立ちます。
日本でアカシアというと街路樹を連想される方が多いかもしれません。古くは「アカシアの雨がやむとき」という歌でも馴染みのある樹ですが、この歌に出てくるアカシアは北アメリカ原産の樹木で、現在ではアカシアと区別するためにハリエンジュ、ニセアカシアと呼ばれています。本来のアカシアは日本にも生育していますが、関東以北では育たないとされています。
心材は濃い茶色で、辺材は白色と、色の差がはっきりしています。木目は基本的に通直ですが、時として絡み合うことがあり、それがアクセントとなって材としての魅力を高めています。
比重は0.69〜0.75。材質は硬く粘りがあり、衝撃力・曲げにも強く、様々な用途にこたえます。また、耐久性に優れ、シロアリに対する抵抗力を備え、腐りにくいという特徴を持っています。
アカシア(Acacia confusa)の膨張収縮係数は一般に寸法安定性が非常に高いとされているミャンマーチークには及ばないものの、ナラよりも優れた寸法安定性を持ちます。
濃淡ある色合いは、北米産広葉樹の中でも高級材として人気のあるウォールナットに似た表情があります。
本製品は台湾、中国南部などに森林を形成する天然木のアカシア(Acacia confusa)を使用。天然木が有効利用される一方、成長が早いというアカシアの特性を活かし、インドネシアやベトナム、タイなど、東南アジアを中心に、建築材、家具材、産業用資材を目的とした商業植林が開始されています。これらのアカシア(Acacia mangium、Acacia Hybridなど)は、将来の有望な建築材として注目を集めています。
木材としてのアカシアは上質な家具材として位置づけられていました。古代エジプトでは家具や工具などに使われ、大英博物館に保存されているファラオの椅子もアカシアで作られています。また、モーゼの十戒を記した石版を収めた櫃にも使用したとされています。
また、聖書にはアカシアの木を燃やしてお香として使われていたことが数回語られています。
このようにアカシアは、古代の人々の生活に密着していました。
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