ジャトバは、自然な光沢を帯びた赤褐色の色合い、カリンのような木目を持ち、アンティークな雰囲気を感じさせる高級フローリングです。使いこむうちに色は褐色を増し、落ち着いたバランスのとれた色調に変化していきます。南米に分布し、樹高30〜40m・幹径0.6〜1.2mに達するマメ科の木材です。
心材と辺材の区別が明瞭で、心材は褐色〜赤褐色。金色から濃い茶色のしま模様を持ち、辺材は灰白色で赤色の導管のすじが見られます。心材はシロアリや海虫に強く、強力な抗菌作用を持つテルペンやフェノール類が豊富に含まれているため、耐腐朽性に優れています。高温多湿の熱帯雨林にあって、カビやキノコがほとんど付着することなく、美しい幹を見せて自生する様は気高さを感じさせます。
硬いジャトバの床面は、重歩行用のニーズに応えます。金属の球をある一定の深さまでめり込ませるために必要な力を表わす「Janka硬さ」で他の樹種と比較しました。ジャトバの硬さはチークの2倍以上を示し、デッキ材のジャラにも勝ります。土足による重歩行に耐えられる床材には「Janka硬さ」1200以上が必要とされています。この点からも店舗や公共施設の床材として十分な機能を備えています。
※木材にはそれぞれの特性があります。例えば、シルバーパインは画像が示すように、このような衝撃には大変弱く傷つき易い木材ですが、一方それが優しい肌触りとなり、快適な歩行感を与えてくれます。
ジャトバの樹皮はたいへん厚く、それを縫い合わせてカヌーの材料にしたり、木の根元から抽出される樹脂は、ワニスや陶器の接着剤の原料として用いられます。また、樹皮から採れるジャトバ茶は、科学的にも食欲促進、疲労回復、強壮作用などが認められる飲み物です。
ジャトバは、古くからアマゾン流域の人々の生活に密着した樹種です。
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