世界三大銘木のひとつであるウォールナット。知名度の高さはもちろん、他の樹種や塗装では決して出すことのできない木目の美しさや繊細な色合いが、多くの人を魅了してきました。ウォールナットは落葉性の広葉樹で、粘りがあり寸法の狂いが少ない上加工性や塗装性に優れ、加工に必要な条件が整った樹木です。その実は繁栄の意味を持つため、アメリカでは結婚式に実をばら撒く慣習もあります。
今回は、新しくラインナップに加わった、ウォールナットの床暖房対応無垢フローリングについてご紹介します。
ウォールナット立ち木
木には必ず木目があり、木目の現れ方は樹種や製材の仕方によって異なります。ウォールナットは半環孔材といって、強くはっきりと弧を描く木目こそ少ないものの、緩やかで柔らかい木目を持ちます。
今回の床暖房対応品は、ウォールナットの中でもブラックウォールナットを使ったフローリングです。塗装を施されたブラックウォールナットの心材は、チョコレートのような焦げ茶色になります。その上に黒・茶・クリーム色による不規則な濃淡が現れることで、独特の表情が生まれてきます。心材は、時間の経過に伴って、若干の赤味や自然な光沢感を帯びつつ、より深みと落ち着きのある色合いになります。辺材は、心材の焦げ茶色と対照的に白っぽい色合いです。
ウォールナット床暖房対応無垢フローリングは、キャラクターグレードといって、辺材や小さな節が比較的多く現われるフローリングです。「ウォールナット色」というと、濃い茶色を思い浮かべることが多いと思いますが、茶と白の対比があることで、無垢木材ならではの質感がより強まります。
ウォールナット 床暖房対応 無垢フローリング 75mm巾 FWNU19-122
ウォールナットはフローリングだけでなく家具や楽器・調度品に用いられる木です。ヨーロッパ家具の世界では、17世紀後半から18世紀前半にかけて、「ウォールナットの時代」と呼ばれたほど、ウォールナットを原材料とした家具が多く出回った時期もありました。
時代が進み20世紀になっても、ジョージ・ナカシマのラウンジアームチェアといった名作椅子をはじめ、さまざまなものに用いられてきました。
現在の日本でも、落ち着いた色味から幅広い世代に受け入れられています。
無垢フローリングにとって、一日の間で何度も急激な温度変化を強いられる床暖房というのは過酷なものです。その過酷な環境下での膨張・収縮をより抑えるため、床暖房対応の無垢フローリングは、通常の工程に一手間かけてつくられています。
ウォールナット床暖房対応無垢フローリングは、特殊な乾燥技法を用いてつくられており、国内でも厳しい基準を持つ東京ガスから、床暖房対応品として認定されています。
塗装が自由に選べる点も、床暖房対応の無垢フローリングとしては大きなメリットのひとつです。無垢木材の肌触りや質感を充分に活かしたい場合は、浸透性塗料であるArbor植物オイル や Arborガラスフィニッシュ の仕上げ、メンテナンス重視の場合は、ウレタンコーティングの仕上げがおすすめです。
ウォールナットの床暖房対応品は、無垢フローリングならではの質感はもちろん、ウォールナットの豊かで味わい深い表情を保ちつつ、床暖房対応という高いスペックを誇るフローリングだといえるでしょう。
★同じ建物の中に非床暖房のスペースがある場合に…
>非床暖房対応のウォールナット無垢フローリング等のご案内
ウォールナット 床暖房対応 無垢フローリング 75mm巾 FWNU19-122
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