for REST mokuzai.com プロジェクト
(フォー レスト モクザイドットコム)

木を有効に使い切る。

フローリングをはじめとした木材加工商品を製作する際に、我々が最優先とする品質を維持する為に必ず発生してしまう余剰無垢材。「木を扱う会社」の責任として、また、素材への日頃からの感謝の気持ちの表れとして、加えて、社会貢献活動の一環として「アート、インテリアの側面からライフスタイル提案としてSDGsを考える」というテーマで、今回、社員の声から、このプロジェクトは始まりました。製品利用に適さず、燃料として利用されたり、廃棄されてしまう木材を視点を変えて再利用、「木を有効に使い切る」当社の姿勢を、今後、シリーズとして発表していく活動です。名前は『森林』を示す意味であると同時に『REST (良い意味での「余り/残り」) 』の為に、という我々の思いが込められた名前になります。

Projects

Japanese Oak Wilt

ナラ枯れ材を活用したフローリング

有効活用が困難なナラ枯れの木

ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシがナラ等の立木に菌を運び込み、樹木内の細胞に害を与えることで通水障害が起き、枯死に至る現象。害を受けた樹体はグレーに変色します。木材チップにしたり、焼却処分するのにも多くの労力やコストがかかることから、伐採されずに山に残されることが多く、健全な森の循環を止めてしまう要因のひとつであり、全国の森林で大きな社会問題となっています。

行き場を失ったナラの木に 新たな流れを生み出す

マルホンでは「木材を扱う会社として、木を有効に使い切る。」という信念のもと、デザイン開発やイベント企画を通じて、貴重な木材資源の有効活用方法を模索、提案してきました。その活動の一環として一般的に有効活用されることが少ないナラ枯れ材に着目し、このような行き場のない木材に対して、新たな流れを生み出すことに挑戦。魅せ方を工夫することで、ナラ枯れ材にインテリア用材としての価値を付加し、FSC®認証の無垢フローリングとしてアウトプットしました。

山の情景をそのまま表現したデザイン

一本の丸太を無駄なく活用できるよう、細幅をミックスした無垢フローリングとして仕立て上げ、また厳しいグレーディングによる仕分けは敢えて行わず、山の情景をそのままインテリアに取り入れられるものとしました。単なる着色ではできない、歳月を経たような渋みのある風合いを醸し出しています。

出展情報

DESIGNART TOKYO 2024


テーマ:「Reframing 〜転換のはじまり〜」
展示期間:2024年10月18日(金)〜10月27日(日)の10日間 
開館時間:11:00〜19:00(10月27日(日)は16:00まで)
展示会場:AXISギャラリー(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F)
入場無料、申込不要
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