日本の伝統美を「今」に活かす
木材が持つ豊かな風合いはそのままに、活き活きとした表情をつける日本の伝統的な木工技術を、現在の技術で再現しました。「亀甲仕上げ」は亀の甲羅を模したもので、空間に素朴な味わいと手作り感覚の温もりをもたらします。
■デザインとして見直される日本の美
古くから木と親しみ、木材を暮らしの中に活かしてきた日本では、木材の表面に様々な模様をつける加工技術が生み出されてきました。
これらの木材表面の模様付けは茶道や俳諧の世界から生まれた“侘び・寂び”に通じるもので、華美に走らず、さりげない表情の中に味わい深さや趣、格調を表します。衣・食・住のあらゆる生活シーンにおいて、日本的な美意識が見直され、積極的に採り入れられている今、伝統技術によって木材表面につけられた模様は、ユニークなデザインとして再認識されています。
亀甲模様は、文字通り亀の甲羅に似た表情を持ち、素朴な味わいと温かさを感じさせる模様。伝統技術では「手斧(ちょうな)」を用い、その削り目で模様を描いていますが、当社製品はモルダー加工で再現、手作り感覚と品質とをバランスさせ、懐かしくもあり、新しくもある独特な雰囲気を創り出しています。
塗装はオイルフィニッシュで仕上げることも可能。素材の風合いを保ちながらも、加工によって付加された魅力を一層引き立てることができます。
■多彩なバリエーション
亀甲仕上げの製品は、フローリング材や壁・天井のパネリング材、式台、カウンターなど、多彩なアイテムを用意。フローリングやパネリングの場合、全面に貼り上げれば一味違う雰囲気を楽しむことができ、一部分に使用すればアクセントの効いた独創的な空間に仕上げることができます。そして、カウンターや式台といった空間の目立つ部分に用いれば、格調と素朴さを併せ持った一点物として、オリジナリティを力強く主張します。
なお、本製品はオーダーメイド品です。樹種やサイズなどのニーズに応えます。また、納期は約2〜3週間を要します。
ホワイトアッシュ 亀甲仕上げ