当社が取り扱っている無垢の木材は、新建築基準法において無制限に使用できる建材と認められていますが、厚生労働省がガイドラインに定めた13種類のVOCの中には、フィトンチッドなどのように人体にとって有用な物質も含まれているため、さらなる研究が待たれています。
そこで無垢の木材に含まれているVOC類についてまとめてみました。
針葉樹
テルペン類が主体で次のような効果・効能が認められています。
・α-ピネン:芳香成分の1つ。防ダニ効果、リラックス効果。
・δ-カジネン:芳香成分の1つ。
・ヒノキチオール:ヒバの香り成分。防ダニ効果。
・カンファー(樟脳):殺虫作用(衣類の防虫剤として利用)。
広葉樹
アルデヒド類が主体で、その放散量は針葉樹よりも少ないとされています。
・ヘキサナール:芳香成分(青っぽい匂いの成分)。
・ペンタナール
・酢酸
・エタノール
なお、無垢の木材の安全性は広く知られているところですが、化学物質過敏症の方、特に臭いに反応する症状をお持ちの方は、コンクリートの臭いでさえも反応すると言われております。マツ、ヒノキをはじめとした香りの強い木材には注意が必要です。