■伝統の赤を味わう
飛鳥時代の昔から、私たち日本人に愛されてきたベンガラ。その艶やかで美しい赤色に加えて、天然の防腐・防錆効果が得られることから、床や造作材、カウンターといった内装材の仕上げだけでなく、構造材に使用すれば耐久性を高めることができます。
日本の伝統色であるベンガラは伝統的な和空間に使用すれば、趣をさらに深められるのはもちろんですが、それ以外の雰囲気を持つ空間の一部に使用し、和のエッセンスを採り入れるなど、隠し味的な使い方も一興といえます。
なお、ベンガラは天然原料を使用していることから、赤色といっても褐色に近いものから、鮮やかな朱色まで、様々な色合いがあります。
<上塗りで表面を保護>
ベンガラという塗料自体、耐摩耗性は低いため、床や手に触れる場所に用いる際は、「拭き漆」やオイルフィニッシュ
「Arbor植物オイル」を上塗りすることでベンガラの塗装面を保護、塗装の剥がれを防ぐことができます。